稚内地域実験研究ネットワーク

概要


稚内地域実験研究ネットワーク(稚内地域ネット)は、1999年に、当時の郵政省通信総合研究所(通信総研:現・独立行政法人情報通信研究機構)と、当時の稚内北星学園短期大学(2000年4月に4年制大学に移行)とが共同研究契約を締結したことによりスタートしました。稚内北星短大はもともと1995年頃から、北海道稚内市内の2高校(稚内高校、稚内商工高校)と無線LANによる地域ネットの構築実験を行なってきており、やはり稚内市内に電波観測所を設置していた国の研究機関が共同で実験研究を本格化することになったものです。当地域ネットは、稚内市内の機関(中学・高校)を主に無線装置によりIPネットワーク接続し、広域過疎地域で、寒冷・降雪・強風という過酷な自然環境下における無線系IPネットワークの各種データを取得し、より頑健なネットワーク構築のための技術的知見を得ることを主な目的として構築しました。また、学校間を高速ネットワーク接続することにより、MPEG2/4を用いた「コミュニティテレビ」の運用と教育への寄与も目指しました。

通信総研が独立行政法人化した2001年4月からは、当地域ネットに関する通信総研側の担当部署を、情報通信部門非常時通信グループ(東京都小金井市)に定め、北海道稚内市緑2-3-20にあった稚内電波観測施設(2003年6月に稚内電波観測所が無人化)を現地サイトとして実験研究を続行しました。

通信総研と稚内北星大との共同研究は、共同研究報告書(※)をまとめて2004年3月末をもって満期終了しましたが、当地域ネットに使用していた機材はその後も現地に残され、地域の小中高校において引き続き活用されています。

(※)共同研究報告書「稚内地域実験研究ネットワークプロジェクトの経過と成果」
情報通信研究機構季報(ISSN 1349-3191), Vol.50, Nos.1/2, pp.179-199, 2004年8月 【全文ダウンロード(pdf)】

●当プロジェクトを共同で推進していた通信総合研究所(CRL)は、通信・放送機構(TAO)と統合し、2004年4月1日から独立行政法人情報通信研究機構(NICT)になりました。

●2006年度総務省北海道総合通信局の「条件不利地域におけるワイヤレスブロードバンド構築に関する調査検討会」による実証実験の一環として、NICT稚内電波観測施設に設置していた長距離無線LAN装置を、稚内市立天北小中学校との長距離無線LAN(WiFi)接続実験に転用することになり、NICT稚内電波観測施設は地域ネットのリンクから外れました。そのため、当サーバは2007年1月23日に、稚内北星学園大学の学内に移設されました。右図に移設前(上)と移設後(下)の状態を示します。

なお当地域ネットでは、当サーバと同じ方式で、稚内北星学園大学の学内に、幌延町立問寒別小中学校のWebサーバも収容しています。

●当地域ネットの構築運営を主導されていた稚内北星学園大学の金山典世教授は、2009年4月に松江工業高等専門学校情報工学科に異動されました。

●NICT稚内電波観測施設は、2009年春に閉所されました。代わりに同年5月に、約30km南に位置する場所に「サロベツ電波観測施設」が新たに設置され、北緯45度の地で電離層観測が継続されています。
NICT「サロベツ電波観測施設」開所式及び講演会開催のお知らせ(2009年5月27日)

●当地域ネットは、稚内北星学園大学の学内LAN(wakhok.ac.jp)の延長としてサブドメイン(○○○.wakhok.ac.jp)を各学校に割り当て、各サブドメイン上に各学校のサーバを置く方式で構築しています。そして、地域ネット用として独自に取得したドメイン "wakkanai.ne.jp" でもアクセスできるように、ダブルドメインとして運営してきました(www.○○○.wakhok.ac.jp と www.○○○.wakkanai.ne.jp とは同じサーバを表す)。しかし、当地域ネットを取り巻く情勢の変化に鑑み、2011年2月1日に、独自ドメイン "wakkanai.ne.jp" を、商用サービス(さくらインターネット)のレンタルサーバ上に移し、www.○○○.wakkanai.ne.jp にWebアクセスした場合には、各学校のサーバ(www.○○○.wakhok.ac.jp)にフレーム内転送する方式に変更いたしました。それに伴い、稚内北星学園大学の学内に移設していた旧NICT稚内電波観測施設のサーバは廃止いたしました。


トップページに戻る